廃業等の届け出(はいぎょうなどのとどけで)ってなんですか？

宅建業を始める時に免許が必要だったわよね？

そうですね。免許権者に申請しましたね。

廃業等の届出っていうのは逆に宅建業をやめるときの話ね。

免許権者は免許を与える時に「業者名簿」に名前を登録するわ。
逆に宅建業をやめるのならその人の名前を「業者名簿」から
消さなきゃならないの。

だから廃業するときは、「廃業します」って届け出を免許権者に
しなければならないのよ。

ふむふむ、なるほどぉ～。
ところで、届け出は免許を取った人が行うんですよね？

基本的にはそうなるけど、廃業の場合だといろいろな事情があって、
免許を取得した本人が届け出を行えない場合があるわ。

本人が行えない？例えばどんな場合なんでしょう？

んもうっ、すこしは想像力を働かせなさいよ！

例えば本人が亡くなった場合よね。
死んじゃった人が届け出できるわけないでしょ？

ああ、なるほど。そういうことですか。
そういう場合はどうすればいいんですか？

本人死亡の場合はその相続人が廃業等の届け出を
おこなわなければならないの。

相続人ですか、なるほど。

あとは、会社の合併の場合よね。
合併されるほうの会社はなくなってしまうわよね？

その場合はなくなるほうの会社の代表取締役が
届け出を行わなければならないわ。

あとは、会社が倒産しちゃった場合とかですかね？

そうね、会社が倒産(破産)してしまってもう宅建業を続けられない場合は、
破産管財人が届け出をすることになってるわ。

なるほど、倒産の場合は破産管財人ですか。

以上を簡単にまとめると、宅建業を始める時に免許権者に届け出を
したように、宅建業をやめる時も届け出が必要ってことね。

ここをきっちり押さえておいてね。

はーい、わかりました。

・宅建業をやめるときも、きちんと届け出を行うことが必要です。

・【基本】免許を取得した本人が、廃業の届け出を行わなければなりません。

・【例外】免許を取得した本人が廃業の届け出を行うことができない場合、
法律で定められた人物が廃業の届け出を行う必要があります。